【実践編】宿泊予約システムの運営・育て方

こんにちは。ヤドバンス事業部です。

前の内容を読んでいただき、宿泊予約システム選定に関する基礎知識を理解していただけたと思います。
ここからは、「宿泊予約システムの運営と育て方」というテーマで、さらに具体的な内容についてお話ししていきます。
このコンテンツでは、商売の観点から考えた場合、宿泊予約システムをどのように運営していくべきかに重点を置いてお話しします。
全体的にボリュームがありますが、じっくりとお読みいただければと思います。

宿泊予約システムの目的は何ですか？

宿泊予約システムを導入する際に、一番大切な点は何だと思いますか？
もしかしたら高機能なシステムやプラン作成代行、大きな写真の掲載などが思い浮かぶかもしれませんが、実はそれは違います。
宿泊予約システムを導入する際に最も大切なのは、「宿泊予約システムの目的を明確にすること」です。
つまり、宿泊予約システムを使って何を達成したいのか、訪れたユーザーに対して何をしてほしいのか、それをしっかりと明確にすることが大切なのです。
「宿泊予約システムを導入したのに予約が増えないし売上も上がらない。運用が面倒で役に立たない」という施設も多いですが、これはほとんどの場合、「宿泊予約システムの目的が漠然としている」からです。
ただ導入しただけで売上が上がると期待している方もいますが、実際には目的を明確にし、しっかりと運用することが大切です。

目的を把握せずに「周りの他の施設が使っているから導入しました」という理由で導入するのは避けた方が良いです。
実際には何を達成したいのかを明確にして、しっかりと運用することが重要です。

宿泊予約システム導入の目的とは

さて、宿泊予約システムを導入する目的を少し整理してみましょう。

宿泊予約システムの目的としては下記が代表的です。

自社サイト経由の予約獲得

最も重要な目的は、自社ウェブサイトからの予約数を増やし、売上を増加させることです。
第二の目的は、大手ネットエージェントの送客手数料を削減するために、自社ウェブサイト経由の予約比率を上げてコストを節約することです。
さらに、従業員に手間をかけずにネットで予約を受け付けることも利点です。

豊富な情報量を提供し、予約決定率を向上させる

ヤドバンスの独自調査によれば、大手ネットエージェントの利用者の9割が、興味を持った旅館やホテルの公式ウェブサイトを訪れて詳細な情報を得るという結果が出ています。
これは、より詳しい情報を入手したいという理由によるものです。
自社ウェブサイトを訪れるお客様の中には、予約を検討している可能性が高い方々も含まれており、そのため自社ウェブサイトでより詳細な情報提供を行い、興味を持ったお客様を予約に結び付けることが目標とされています。

宿泊予約システム導入の目的を絞る

御社の宿泊予約システム導入目的は、前述の売上向上とコストカットに合致しましたでしょうか？
重要なのは、宿泊予約システム導入の目的を明確に設定することです。
特に最初は、目標を絞り込むことが大切です。あれこれ手を出しすぎると、結果的に成果が出なくなり、宿泊予約システムの効果が薄れてしまう可能性があります。
前述のように、売上向上とコストカットを中心に宿泊予約システムを運営することが重要です。
次は、「優秀なフロントマンの会話を再現」することです。